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新しい「運動薬」イリシンはダイエット中の人に朗報
イリシンは筋肉から分泌されるタンパク質で、白色脂肪細胞から褐色脂肪細胞への転換を促進し、代謝率を高めます。その作用機序はせん断と修飾によって形成され、白色脂肪細胞に作用します(図1)。イリシンの発見は肥満治療に新たなアイデアをもたらします(図2)。
Figure 1 | Figure 2 |
2024年4月16日、東呉大学付属無錫第九学院の学長である睿勇軍教授の研究チームは、国際的に権威のある先端研究ジャーナルに「イリシンは脂肪細胞におけるTLR4/MyD88/NF-κB軸を介してインターロイキン6の発現を阻害することにより、肥満による骨量減少を軽減する」と題するオンライン論文を発表しました(図3)。論文では、イリシンが以下の生物学的活性を有することが実証されています。
図3
1. イリシンの欠乏はHFD誘発性肥満および脂肪含有量を悪化させる。
2. 画像診断では、イリシンの欠乏はHFD誘発性骨量減少を悪化させる。
3. 組織学的検査では、イリシンの欠乏はHFD誘発性骨量減少を悪化させる。
4. イリシンの欠乏はHFD誘発性骨形成減少を悪化させる。
5. イリシンは骨髄間葉系幹細胞の脂肪形成を阻害する。
6. イリシンは骨髄間葉系幹細胞の骨形成に対する脂肪細胞の阻害効果を軽減することができる。
7. イリシンは脂肪細胞による炎症性因子の分泌を軽減する。
8. イリシンはTLR4/MyD88/NF-κB経路を介して脂肪細胞からのIL-6分泌を阻害する。
9.イリシン欠乏はHFDマウスの骨髄腔内のTLR4およびIL-6の発現を増加させる。
結論:
1. 肥満の脂肪細胞は骨髄間葉系幹細胞の骨形成分化を阻害する。
2. イリシンは脂肪細胞による IL-6 の分泌を阻害することで、肥満による骨量減少を軽減できる。
3. 脂肪細胞におけるイリシンによる IL6 分泌の阻害は、TLR4/MyD88/NF-κB 経路の阻害によって媒介される。
4. 肥満による骨量減少を防ぐイリシンの治療効果が明らかになった